妻がぼくに、イヤホンをつけるのをやめた方がよいと言ってきた。まったく医学的根拠がなく、ただのパッションで言ってきているにすぎない。しかし、こういう何かしらぼくに指示を入れてくることが増えた気がする。……と言っても、これ以外思い出せないのだが。自分を変えろよ、と正論パンチをかましても仕方がないので、譲歩してもらうように交渉するのだが、何かにつけて変化を要求するしか能がないとなると、なんだかいつか、公共のものにクレームを入れそうで心配になる。
思い出した、子どもだ。なぜか妻はAを重篤度の低い介護施設利用者だと思って接しているらしい。これは大きな齟齬が生まれる。一つは、利用者はすぐに縁が切れるが、子どもはおそらくこれから一生付き合っていかなければならない存在である点だ。もう一つは、成長を期待できるため、後々ラクをするために育成しなければならない点である。とりあえずやり過ごして、をくり返す介護とは、発想が異なるのである。問題は、これをどう伝えるかが、全くもって見当がついていないことである。
ウーパールーパーが飼いたい。いやそもそも、なんだよウーパールーパーって名前。かわいいの塊みたいだな。洞窟に潜む感じが出せるといいな。
頼もしい、一歩。