「このゲームは、プレリリース版です」この言葉に、何度励まされたことか。
パルワールドは、いいゲームではあるが、同時にイライラもさせられたゲームだった。
ぬあーっ!というイライラではなく、うん、うん、、、といった、じんわりイラつかせてくる要素が多い。
こちらの記事ではイライラを晴らす為、パルワールドのイライラした要素を書き連ねていく。
パルワールドをすでにプレイしていている方には、あるある、となることうけあいである。
していない人は、ああそういうことがあるのか、という気持ちで読んでもらうのが一番いい。
忘れてはならないのは、パルワールドは間違いなくおもしろいゲームだった、その上で書かせてもらうよ、ということである。
【壁抜け、床抜けが止まらない】
まずはここから。ワールドを探索していると、「ああ、ここでロードが区切れているんだな」という地点がわかることがある。
このゲームは、地形のロードが何段階かに分かれていて、描写が超細かい、細かい、適当、無し、くらいの違いがハッキリとわかる。
よく動画の画質設定をいじって、低画質だけど読み込みが早い、みたいにできるが、それがオートで判断されている、といったカンジである。
問題なのは、一部の地形でロードすることをあきらめてしまうことがある、といったことである。
例えば、「砂漠の町」というファストトラベルがある。そこでは有用な商人がいる、という情報を手に入れ、話しに行きたい!と思ってファストトラベルで飛んだ。
いない。いないどころか、町の床が透明になっていて、町に人っ子一人いない。
一度ファストトラベルで別のところに行ってから戻ってきても、誰もいない。
このせいで明らかにプレイに支障が出ている。
砂漠の一番端っこのファストトラベルでは、もはやファストトラベルの下の地形をロードできない、その場所にワープさせられない、となったのか、ファストトラベルを選択した後に拠点にワープする、というバグにも遭遇した。何のための登録だったのか。
火山や雪山でも、同様の空間がある。描画が追いついていないところに立ち入らないのが吉であるが、時折描画されていたところが急に描画されなくなって床抜けし、水に落ちてしまうことさえある。
飛行パルでバグの地面を通ることができればいいが、スタミナが切れるともうアウト。また、最悪のケースでは一度すり抜けた後に地形が描画され、当然そこはすり抜けられないので、メニューの死亡してリスポーンする、を選ぶのが一番よい、ということになる。
これが発生しやすいのが、雪山、火山、砂漠など普通にプレイしていて後半に差し掛かるところなので、序盤は安心して遊べるのがせめてもの救いか。
「このゲームはプレリリース版です。」
【ホーミングが甘い】
3Dゲームの性質上、相手を画面内にとらえて攻撃したり捕獲したりする。
まず、注目。ゼルダの伝説やモンスターハンターライズのように、指定したものを中心として前後と左右に動くシステムがあるわけだが、微妙。
微妙になる要因としては、「指定した相手の足元に照準が合う」のが一番大きい。
例えば、ハンドガンのような銃は、射線上に相手がいれば当たるが、ぶつかったところで爆発などは起こさない。
すると、注目→足元に合う→撃つ→足元にちょっと盛り上がったところにヒット→相手はダメージなし、ということが頻発する。
結局、注目した後、照準を少し上に調節する必要が出てきて、急いでいる時なんかは、右親指でカメラ操作して、右人差し指で武器変更、いわゆる「モンハン持ち」を強制されることとなった。
令和になって、モンハン持ちとは、、、。
もちろんパルの照準も相手の足元に合っているので、地形を貫通せず、かつ弧を描かずに直線で飛んでいく「ファイアーショット」をパルに使わせると、自分のパルの足元が一瞬明るくなって、クールタイムに入る。足元から発生したファイアーショットが、即地形に当たって消滅しているのである。
その意味で頭上から発生する「アイスニードル」は安定してヒットするのでこちらを採用、など、プレイの感覚が歪んでしまっている。
「このゲームはプレリリース版です。」
【フリーズからのブラックアウト多め】
いくつか報告が上がっていて、長時間プレイしていると突然サーバーから落ち、再起動させられる、ということがある。
タマゴ孵化中心のプレイをしていたのでよくわかるが、拠点を見続けて、かつ無操作時間が切れないように放置していると、必ず5時間経過したあたりでゲームが落ちる。
他にも、洞窟はフリーズの宝庫で、最奥に到達するかしないかという時にフリーズし、しかも数回チャレンジしても同じ場所でフリーズを起こし、その洞窟をクリアすることができない。(オマケでクリアしても、最奥にある宝箱の中身がカラ、というさすがにバグじゃないと許せない事案も何度か遭遇。)
あとは高速で移動していて、読み込み頑張ってるなーみたいなタイミングでフリーズ、そのままサーバー落ち、というケースもあり、野生のパルや人間と戦っているよりも、もはやゲームのバグと戦わされているのではないかという気持ちになってくる。
「このゲームはプレリリース版です。」
【塔のボスが残念】
チュートリアルの最後に、密猟団を討伐する、という項目が出てくる。パルを育てると、このボス達と戦えるのかぁ!とワクワクしてボスを倒す。ここまではとてもいい。
問題は、初めてのボスの体力が3万。次に倒しやすいボスは6万5千。次は11万。
難易度調整がとても丁寧なパルワールドに、あるまじき釣り上げ方になっている。
その結果、塔のボスは無視して、あとでまとめて倒しまくる、というプレイになりがちである。
パルワールドの戦闘はまぁまぁ緊張感があり、魅力の1つなので、これを味わえるチャンスを逃しているような気がしてならない。
あと、ボス戦でも野生と同じく柱に引っかかってハマるのはかっこ悪いから、困ったら中央にリスポーンするとかはしてもよかった気はする。
技のレパートリーや、体力がなくなってくると大技使ってくるっぽいのはとっても好印象だっただけに、残念ポイントが高い。
「このゲームはプレリリース版です」
【テクノロジーのアンロックが後半雑】
テクノロジーのアンロックによるワクワク感は、石素材の建物作りができるようになったところが正直ピークだった。
サドルや武器など、新しい要素が解放される、されるのだが、本当にほしいものの強化が来ない。
例えば、シールドはパルと戦う為にもトップクラスに強化したいのだが、なかなかなかなか次のものがこなかった印象。
逆に耐熱耐寒アーマーなんかは、インナーで賄えるため解放をスキップしてしまう第一候補。残念レベルアップみたいなことがよくあって悲しかった。
サドルの制限も、始めこそ「ホークウィンのサドル、あとちょっと!」など煽られたものの、ムラクモのサドルなど、パルの捕獲レベルとサドル解放のレベルが等しくなったあたりからは、「あ、もう解放されてるわ」となって、ワクワクがまた一つ減ってしまった感が否めなかった。
「このゲームはプレリリース版です。」
【武器系パルのサドルが意味ない】
まず、パル騎乗状態のよくないところとして、パルとプレイヤーそれぞれに判定があり、騎乗状態でもバンバンHPが減っていく、という部分が正直不快。(ボスはパルと人の体力が合算されているくせに……。)
普通にプレイする上でも、騎乗している時はパルの体力だけ減って、倒されたらもう乗れない、これでいいんじゃないかな。
そして、戦闘の時にパルが主力になる、というゲームシステム上、プレイヤーの体力を低く設定されているので、戦闘の基本は、自分が倒されないように逃げ回りながらパルに相手を倒してもらう必要がある。つまり、戦闘の基本は2対1を形成することである。
騎乗している、ということは当然被弾が増えるし、それに見合う分の火力を手に入れられるケースというのはほとんどと言っていいほどない。
そして、かなりの悲しみを負っているのが、エレパンダなどの武器を使えるようになるパルである。
モタモタ動いてうまく動けない上に、ミニガンの弾が地面に当たって、その間打たれ続け、そうこうしているうちに弾がなくなって莫大なクールタイムが必要になり、他のパルを投げつけてどうにかした後に、エレパンダいらんわってなること大請け合いである。
ロマンは感じられるが、それ以上の価値はない。
「このゲームはプレリリース版です。」
【総括】
結局、長時間プレイしてもイマイチ納得できなかったなぁーと思ったところだけ書いていったので、実際中盤くらいでダレてしまって離れていくプレイヤーはたくさんいるのだろう。
主人公が身につけるものも、だいたいのデザインがダサい。オシャレかつ強い、みたいなものとか、この相手にはこの装備、とか、そういうこともない。
ホントーにプレリリース版、と開発の方が思っているならば、ぜひたくさんの余地を残したパルワールドというゲームを、さらに発展させてほしいと切に願っている。
何度も言うけど、本当にいいゲームだと思っているのでね。
今は料理を大量生産して売却して、富豪生活をするまでやりこんでいるので、ホンマたのんます。
お読みいただきありがとうございました。
よければ【よかった編】もご覧ください。