原稿を、パルワールドで量産体制を整え、タマゴを孵化させるのを待ちながら書いている。

拠点に置いたパルたちが、頑張って資材を生産する姿は、何が起きているわけでもないのに楽しい。

どちらかと言えばパルワールド、やってみたよー!という人向けに、パルワールドを説明する時に、感じたことを説明する材料となりそうなことを羅列していく。

わかるー!となっていただけたら幸いである。

また、【ざんねん編】も投稿するので、そちらも見ると、パルワールドをより言語化しやすくなるだろう。


ちなみに、拠点襲撃をオフにしてプレイした感想なので、なんだか甘く感じるかもしれないのであしからず。

あと、大体の任天堂ハードのゲーム以外は、バイオハザード程度しかプレイしていないので、例えが貧困かもしれない。そこは補完をお願いします。




【序盤(10レベルくらいまで)、本当に神】

プレイヤーメイクを終えると、突然島に降り立ったところからゲームが始まる。

よくわからず説明のままにパンチを出すと、材料が採れる。

いくつか集めて、作業台、木の棍棒を作る。

あっという間に夜。寒くて体力がなくなる。急いで松明を作って暖を取らなければならない。作れなかったら、焚き火をしている冒険者といっしょに夜を越す。

冒険者によれば、「パル」というモンスターがいて、この島は危険らしい。

戦意喪失した冒険者を尻目に、パルにケンカをしかけていく。当然、パルの体力は高く、命からがら、たまたま落ちていたパルスフィアで、パルを捕まえる。


ここまでやるのに大体一回はゲームオーバーになるくらいの難易度だが、今、文章で打っていても、サバイバル欲、これから何が待っているんだ感など、いろいろな部分でドキドキが湧いてくる。


これは、『ソードアート・オンライン』の初回のアニメを見た時のドキドキである。VRゴーグルを着けてベッドに倒れ、仮想空間にワープすると、現実とキャラクターが完全に繋がり、ゲームで死んだら現実でも死ぬ、さぁどうする?レベル上げなきゃ、死んでしまう!

『ソードアート・オンライン』の問題は、このどうするんだ感溢れる初回から、2話でもうキリト(キリッ)になってしまい、その道中が全く語られなかったことにある。当時、話数を飛ばしたと本当に確認した。


その点、パルワールドは、ここからどうすんのー!?を、自分の手でどうにかするゲームである。野をかけ、組み立て、パルを捕まえ、何とかなっていく。おもしろいというより、やるしかない!の連続で、ゲームにのめりこんでいく。


【必要十分すぎるチュートリアル】

最近のゲームには、説明書がつかなくなった。その代わりに、ゲーム内に説明書があったり、ストーリーの始めに主人公に教えるテイで、操作方法が説明されたりする。

前者は、格闘ゲームとかのイメージなのだが、なんだかんだ言って見ない。それか、別の攻略サイトなどで、本当に大事な「この行動をすると弾をはね返す」とか、「この行動をキャンセルして出せる」などの情報といっしょに見ないと、あまり価値がないからだ。

後者は最近の、仲間がいっぱいRPGのイメージ。新入り、かかってきな〜!みたいな上司が、あるいはなぜか主人公は偉いのに無知で、主人公に仕える妖精かなんかが、ここ押して!みたいなボタンとともに教えてくれるアレである。

その点、パルワールドは一線を画す。右上に「○○を作る」以上である。しかし、これが想像以上にちょうどいいのである。

パルワールドは、様々なゲームの要素を組み合わせているが、序盤はマインクラフトの要素が強く、素材を手に入れる→創作する→新しい素材を手に入れる→……の繰り返しが主になる。

このチュートリアルが、キーコンフィグを確認するのと、ゲームシステムの理解をちょうどよく満たしてくれる。

自分はマインクラフトをやったことがなかったので、斧やつるはしで生産効率が上がるのに気づくのが遅かったが、ちゃんとチュートリアル通りにしていけば、こういうマインクラフト要素の履修が完了する、という風になっているのが非常にストレスフリーだった。

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(以下ブレワイ)では、謎解きに使う、バクダンなどが5種類あるのだが、そのチュートリアルをするために、神殿に入ってミニマップをクリアしてを5回繰り返す。

ホント、オープンワールドがいつオープンするんだよ!と言いたくなる。

パルワールドの、「習うより慣れろ」の精神、個人的には好きである。

パルの捕獲はポケモンに近いのだが、これも「出てきた!生意気なやつ!」と、捕獲率の表示だけでなんとなく、体力減らしてスフィア投げるんだなとわかる。

プレイ時間に正比例して成果が上がるよう、きっちり動線が引いてあるのは、オープンワールドなのに、オープンワールドじゃないゲームのようで、すばらしいと感じた。


【パルがかわいい】

パルは、手持ちから一体外に出すことができ、また拠点にはそれとは別にお手伝いするパルを出すことができる。

パルとコミニュケーションするコマンドがあり、なでる、エサをやる、がいつでもできる。

ポケモンなどは特にだが、コミュニケーションする専用の画面にわざわざ移って(しかもたいていロードが長い)、やることはなでて、何も得られない、というゲームが多い。

パルは別になでなくても活躍してくれるが、個人的にはいい働きをした時に、思わずなでたくなることがある。

そう感じた瞬間、コマンドでなでられるのと、画面を遷移してなでる画面になるのを待って、では大きな違いが生まれると思う。

パルワールドは、パルの表情がいい上に、どうぶつの森のような、優しくされた伊之助のような、ほわほわと花びらが舞う。すっごいパートナー感が出るのだ。

自分が近づいてコマンドを入れさえすれば、作業よりも優先してなでられにパルから寄って来るのもポイントが高い。なでられ優先なのである。ここ、こだわっている製作者が絶対にいると思った。



【数値化されている】

パルにパルスフィアを投げつけた時に、急に確率が出ておお……と思った人は、ポケモンばかりやっている人かもしれない。

パルの攻撃力、防御力はもちろん、お手伝いスピードや捕獲確率まで、数値で見えることが多い。

オープンワールドにありがちな、エンカウントする前にレベルがわからず、逃げる前に全滅、ということがパルワールドにはあまりない。変に刺激して追いかけられることはあるが。

捕獲率に関しては、逆に今までポケモンをよく捕獲率もわからずボールを投げてこれたなぁと思うくらい必須に感じた。

捕獲確率と、手持ちのスフィアのレア度と、ちょこっと削りを組み合わせて、最高効率で捕獲していくのが、パルワールドは非常に爽快である。

周りのレベルが高すぎる時でも、戦闘を回避してファストトラベルだけ開放するか、と目的を変えることができ、探索がいつでも楽しいゲームだ。



【戦闘がラク】

パルとパルを向かい合わせれば、戦闘が始まる。始めこそ主人公の体力なさすぎだろ!と思ったが、どうせパル同士の戦いなのでと割り切ったら、イライラするバランス、というわけでもなかった。

回避には一瞬無敵がついている、というレベルで、全力で回避に専念すれば全部避けられるんだけど、攻撃や捕獲しようとすると一気に被ダメージが上がるのが、緊張感あっていいなぁと思った。

個人的にプレイヤー火力を出すプレイをしなかったのだが、レベル上昇で開放される武器の威力もかなりちょうどよかったと友人は言っていた。そうでなくてともパルの体力削りがしんどいことはあまりなかったので、本当にバランスがいいなぁと思う。



【移動がきもちいい】

オープンワールドのキモ、移動だが、これも心地よい。ファストトラベルもけっこうこまめにあるし、乗ることができるパルもかなりの種類で、犬、馬、鳥、ドラゴンと、なんでこのパルに乗れないんだー!がない。

個人的には飛ぶより走る方が好きなので、ガウルフ、ライコーン、イヌズマなどをよく使っていたが、いいカンジに速いので、道通りに走るのも楽しかった。

鳥パルの騎乗も、上昇下降自由自在、スタミナの消費条件もわかりやすく、よかった。

ドラゴンや恐竜パルに乗られるようにしたのが本当にすごくて、移動距離や速さが全てではない、できそうなことは全部叶えてあげる!という製作陣の気迫を感じる。フェスキーやラプラドンに乗ることでしか得られない栄養素がある。



【オープンワールドに出なくてもいい】

ちょっとわけわからないと思うが、経験値システムについて書いて終わりにする。

このゲームでは、ほとんどの行動で、効率はどうあれ経験値を得られる。

料理を一品作っても経験値が上がるし、ベリーを拾っても経験値が上がるし、もちろんパルを倒しても経験値が上がる。

何より一番経験値が入るのはパルを捕獲した時のボーナスだ。10匹まで捕獲ボーナスが入る。主人公のレベルの上昇と比例して上昇し、どんな時でもパルを捕獲するのがレベル上げには一番いい。

パルを捕獲?で疑問をもった自分は、商人からパルを購入してみた。

初回経験値ボーナス!!

タマゴを孵化してみた。

初回経験値ボーナス!!

ここで完全に悟ってしまった、自分はオープンワールドにくり出してパルが発生するのを待ち、死闘の末に捕獲して稼ぐ経験値ボーナスより、


孵化と配合をくり返し、パルを産み出すことで経験値ボーナスを得る方がうれしい、と……!

このゲーム、配合牧場にパルを預けてケーキを消費してパルのタマゴを産ませることでパルを増やせるのだが、パルはいなくならない上に、配合で手に入らないパルがほとんどいない。鳥と鳥からドラゴンや獣が生まれ、それはパルの種類ごとに固定されている。

と、いうことで配合拠点を作り、ケーキを経験値ボーナスの10個だけ置いて、まだ捕まえていないパルの組み合わせでタマゴを産ませ続けることにした。

あとは時間が解決する、実質ゲームクリアである。

これを友人に話したら、さすがにサイテー!をもらったが、自分でもしない方がいいと思いつつこうしちゃうんだから仕方がない。

話に戻ると、こういう新規開拓をする気のない人間でも楽しめるという意味では、とっても間口の広いゲームだと思う。まさかオープンワールドで、配合をこんなに頑張るとは思ってもみなかった。




【最後に】
パルワールドを買い切りではなく、ゲームパスでプレイしているので、いつかは課金をやめなければならないが、思ったよりおもしろいのでそれはまだ先でいいかなぁと思っている。

 人生のゲーム経験の中でも、かなり楽しいゲームであることは間違いないので、話題だけの一発ゲーではないことが少しでも伝われば幸いである。

よければ、【ざんねん編】もどうぞ。
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