カテゴリ: 日記

いきなり妻と子が面会に来た。久しぶりに外の世界に触れた気がして涙が出た。変わりなくやっているということが分かり、なぜだかとってもうれしかった。ともすると、入院の理由を家族に押しつけそうになるが、どう考えても仕事と自分の折り合いのせいであろう。なんだったら今の仕事は、真綿で首を絞める、そんな感じかもしれない。

『なぎさ』は400ページ近い話だったが、午後を使って全部読んでしまった。冬乃の力強さにも勇気をもらったが、佐々井さんの様子の変わり方がまさに自分と重なった。ねばり強いと自分では思っているのだけど、というのがまさに、だった。とりあえずそんなものは休めよ、とこちらが言いたくなる、そんな状態が、自分。他人の事になると力が湧いてくるが、自分の事になるとまったく思いつかず。不思議なもんだな。でも本当に、その気になれば農業でも営業でも仕入れでも卸しでも、調理でも販売でもなんでもできそうだよなぁ。有名人になることぐらいだ、できなさそうなのは。なりたくもないけど。

妻がホームパイと、カップスープの粉をくれた。お菓子を食べるタイミングが分からなければ、カップスープの粉を溶かす方法も分からない。ふと歯ブラシの反対側で混ぜればいいかとも思ったが、行儀悪いしそこまで飲みたい、とも思えなかった。でも、2人が来てくれて本当に本当にうれしかった。よく分からないけど、あたたかかった。元気になりたいし、元気なはずなのに、生活のできない。うつはわずらわしいなとさすがに思った。とにかく、あせらないことだ。


頼もしい、一歩。


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ナンプレに行き詰まったので、日記を書く。朝は、医者と話した以外は寝て、シャワーと読書でいつの間にか夕方7時。めちゃくちゃ眠い。

シャワーの時、誰かのものらしい桶が置いてあった。誰のものでもないらしい扱いでほうっておかれていたが、名前があったので持ち主のところへ行くことを祈る。

「どうしても生きてる」は、前も読んだ気がする。チャレンジと安定は天秤なのかなぁ。どっちの欲も満たすことはできないのかな。何より、パッと○ぬことを計画しないだけ幸せだな。

次を「なぎさ」という本にした。出来事がゆっくり進んでいい感じだ。やっぱり料理っていいもんだ。料理はたいていの人を幸せにすることができる。ただし、両親だけはムリそうだが。

ここに書くことが無くなった。明日の予定は肉うどんがうまいかどうか判定するくらいしかない。寝るのと読書では不十分だ。あ、風呂に入って感じたが、痩せてきているかもしれない。指輪がとれかかっている。あと入院するのにボウズというのは都合がいい。もし入院する機会があったら、丸刈りをオススメしたい。
結婚したので、モテなくては、とかヤリたい、とか、そういう気持ちのもっていき場所が生まれたのは本当に感謝しているし、安心する。本能的に安心したいのに、不安な場所へどんどん行っては心がバラけていく、、、。そう考えていた。


頼もしい、一歩。

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午前の多く、寝て過ごした。ナンプレは順調だ。午後には洗濯もした。サイクルをいい調子で作れている。何にせよ、始めるのに強い決意がいる。今、という状態から変わることに、決意がいる。

『うつから帰って参りました』を、洗濯を待つ間に全て読み切った。やはりというか、何もしない期間を作るのが遠回りに見える一番いい方法なのかなと思う。半年、3ヶ月、2週間と休職を短くしていったが、2週間じゃ治らなかったし、なんだったら半年でも治ってなかったんじゃなかろうか。どうせいつでも引く手数多という仕事だ、辞めちゃってもいいんじゃないの。元ラーメン屋の女将の同僚が言っていた。「人生のすべてが役に立っている仕事だ」ってね。本の中では妻の話が一番残ったかな。困った時は、自分よりも自分が見えている人を頼った方が絶対にいい。

X(元ツイッター)いらないなー。LINEニュースを見るのがせいぜい。Xを見続けているのがよくない。一色さんにとってのドラッグが、自分にとってのツイートだ。もう10年以上やっているが、結婚とともにいらなくなったなぁ。だって話し相手いるんだもの。多分もういらないなぁ。

患者の1人がキレていた。「先生」と呼ばれる職は時に感謝されない、それでも続けるから聖職なのだ、とどこかで見た。そんなしんどい仕事、余裕がある人がやって欲しい。少なくとも、今の自分にはこれとは距離をとることが必要そうだ。明日はどんな本読むかな……。


頼もしい、一歩。


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もう入院して何日目かというのは忘れてしまった。時間がたったとも言えるし、たってないとも言える。病気がよくなったかどうか、それは分からないが、今に不満がないことは言える。

スマホを使ってみた。妻と友人に返事をし、ポケモンスリープにログインだけした。あと、いらないアプリを整理した。夕方、妻から電話が来た。仕事のパスワードと、仕事の引き継ぎを教えてほしいそうだ。また、ほしいものがあったら届けられるそうだ。仕事の「代わりがいない」というのは、今の自分にとって面倒なことだ。もうやりがいなんていらない。浮き沈みのない、常に一定な仕事がいい。

仕事を変えてやりたい、とは今回特に思う。反応の面白みとかよりも、○時に始まり○時に終わる、これがほしい。どうせ辞めても他のアテはいくらでもあると思うと、このうつがコントロール出来るまでは、少なくとも離れていたい。ただ、この気持ちもどうせ浮かんだり消えたりするのだろう。

『ノルウェイの森』を読み終わった。いくつかのファクターがある。音楽、セックス、手紙、、、でもよく分からない話だし、分かるような気もする。大学の宙ぶらりんな状態は、ノスタルジックな気持ちにさせる。けど、戻りたいとは思えないのが不思議だ。自分もレイコさんと同じで、前をやり直したい、とは思わない。その時の最善を尽くして、後悔はしてないからかな。でも、病気はしたくない。そして、うつと向き合う方法も見つかっていない。今やるべきは……寝ること?


頼もしい、一歩。


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余暇をほぼナンプレと、『ノルウェイの森』で過ごした。ただただ贅沢な時間のような……。いや、これをする権利がオレにはある。

ノルウェイ構文なのか、村上春樹構文なのか、ゲート・ボールとかテレビ・アニメのような、カタカナの・(ナカグロ)区切りが気になる。スカした文体はいいんだけど。今日もベッド・ルームからお届けだ。

お茶は言うほどうまくない。洗濯サイクルが決まった。下着に合わせて、パジャマと部屋着を交互に洗うとちょうどいい。問題はパジャマと部屋着、どっちがキレイか見破れないことだ。

『鴨之橋ロン』、読み終わってしまった。推理マンガは、推理させる気なんてないのになんで面白いんだろう。学校編で人気が落ちるのか。リボーンみたいに。蛇足が龍になるまでが長い作者だね。

同じ部屋のカワサキさんの次の場所が決まったらしい。涙ながらにお礼を言っていた。2回目とか、もうみんなに知られているとか関係なしに、何回も言っていた。これが生きることだ、と思う。

看護師の中に、読書家らしく、村上春樹を知っている人がいてえらいと思った。というかハルキは毎回こんな文章なのか。そうだったら読みたいぞ。これ読んでみんな「オレがワタナベじゃん」って思うんだろうな。

そして結局、米飯ってみんななんて読んでるんだ?

無為な日々かとは思っていたが、これだけ日記を書ければ家より充実していると錯覚しそうだ、だがそんなことはない。ひたすら寝るのみだ。


頼もしい、一歩。


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