カテゴリ: 日記

面会に両親が来た。両親は普通。ただ、なぜ普通にできるのか。今の自分にとって、普通にするのが難しいことであるのがはっきりと分かる。首が痛み、頭痛がする。持ってくるものが少しズレているのも彼ららしい。マグカップ的なコップが欲しかったのに、歯ブラシケースに付属のコップとは……。あと、特殊な洗剤を買ってきて、その特殊なチャックにキレるのも非常に「らしかった」。

『ノルウェイの森』を読んだ。もし自分が大学の時に読んでいたら、キレ散らかる内容だった。最後まで見届けよう。この中にあるセックスシーンでめまいが出て変になった。首をマッサージして和らげた。じんわり暖かい。それにしても、変になるタイミングが童貞すぎやしないか。

面会前に寝て、昼食をとって、寝た。眠れすぎる。冬眠準備どころか、冬眠している。記憶がどんどん薄れていくが、お金の絡みと、職場で机が近く、仲良くしてくれた2人のことをよく考える。人当たりよくなろうとしていると、人当たりのよい人しか覚えなくなるものだ。

不思議なことに、仕事になんか戻ってやるもんか、という意識は強まる。こんな仕事いつでも出来るし、サブ仕事を見つけるくらいの気持ちで別のことをやってみろ、と心が言っているようだ。それもあって食堂のおばちゃんに想像が飛躍するの単純すぎなんだよな。せめて、ハローワークかチラシを見てからにしてくれよ。なんにしろ、バッグ1つで仕事になるような職業がいいな。持ち帰りがないような、シンプルなことがしたい。


頼もしい、一歩。


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午前は寝ていた。基本眠い。逆らわずに寝ることにした。これまで頑張ってきた特権だ……。

『鴨之橋ロンの禁断推理』4まで見た。リボーンの作者というだけで読める。トリックがどうとか以前に、テンポ感と絵のよさで、気分がいい。

シャワーができたし、売店も聞けた。この院内で不自由なく過ごす、それがまず大切。逃げようとしたり、早く出たいと思ったりしないことだ。そんなことも思いつきもしないので、やはり病気なのだろう。

院内食はうまい。よく、これはどこから来たんだと考える。おばちゃん達が力入れて作っているのだろうか。こういうその場で能力を求められたり、打ち合わせに思いっきり時間が取れる仕事がいいな。前職の、計画時間なく、打ち合わせ時間なく進んでいく感じは、本当に辛い。生まれ変わったら、こういう仕事がしたい。

『くもをさがす』を読み終わった。病気しながら書いたライブ感と西さんワードに勇気づけられる。闘病先の幸せを受け取る難しさがある、というのは新しい目線。だからこそ、今の自分を生きるということに意味があるのだろう。

この病院、完全にバイオ2の後半のラボなんだよな。惜しむならリストタグが無いことくらいだ。自分含めてゾンビだが、リッカーやタイラントが出ないことを、おちゃらけて祈っておこう。


頼もしい、一歩。


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なぜか、入院した。理由はうつ病。仕事に行こうと考えると、頭痛、めまい、だるい。ここ4年間、毎年こうなる。この症状と向き合うためにやってきた。

しかし、よく分からない。ここに入れば治るかも分からないし、治って職場復帰しようとも思えないし、なんか予定をホワイトで無理矢理塗りつぷされたような感じだ。

生まれてから今までで、一番「仕事辞めてやる!」と思っている。それは仕事にはあまり原因がなく、自分が秋から冬の変化に耐えられないことを見事に思い知らされたのが大きい。一年間通して働いてなんぼの職業、それが体質的に合っていないと分からされた日だった。

「病気と向き合う」結果が「仕事を諦めること」だとしか、今は思えない。そもそも、向いているとは思ったことがない。それでも、この仕事に就くのが達成したい夢であった。いつしか夢は苦しみになっていた。理想に向かうと、自分の生きるテーマが邪魔をする。「手のひらを広げた分の人だけでいいから幸せにしたい。」なぜかこの世は、あちらを立てればこちらが立たずでできているらしい。

この仕事には、もう十分向き合い続けた気がする。

年1で病んで、うん百万もらうなら、病まずにその半分もらった方が絶対にいい。とりあえず、本を読んで、薬飲んで、ご飯食べて、寝る。その先に未来が待っている。これは願望ではなく、希望だ。


頼もしい、一歩。

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