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『マチネの終わりに』、これがどんな終わり方をするのかが気になり、ナンプレができなかった。何かをやりとげ、相手を思いやる、だからこそのすれ違いがなんとも言えず、アツい。ただ、2人のスランプの感じが今の自分と重なって、興味深かった。蒔野は、ギターに飽きてしまった、高みがあるはずだが、道を逸れているような感じ、洋子は、ハメを外したくなる、安定を捨ててしまいたくなる時期、そんな言葉で画かれた。

アドラーは、病気を「何か目的があって生まれるもの」と言い切った。結婚か、子どもか、仕事か、カネか、友達か、家か、、、ステータスを見れば、よくここまでうまくいった、と感じざるを得ない。もちろん削ったものもあり、それは今のところ友達と家だ。その次に削るのは、おれは仕事だと思う。これが一番とりかえしがつき、尚且つ手放すか悩んできたものだ。

人生は面白い。順調に欲しいものが手に入ったあと、それに飽きてしまうのだから。一年前は、失敗してやろう、という気持ちで復職した。でも多分、そこじゃない、人の気持ちを自分の中で支えきれなくなるんじゃないか。そういう意味では、何十人もの人の想いを背負う前の仕事はよくないんだろうな。と、これも逃げの口実ではある。そもそも、なんでこの仕事を選んだのだろう。原体験も何もない、なのに想いだけは強くて、それを持てあましているようだ。元の仕事に戻る理由を見つけられなかった時に、本当に足を洗えばいい。


頼もしい、一歩。

体感的に一番の不調を味わった。スマホで何を伝えるか考え、4ヶ月先まで想像の中で旅行をして午前が終わった。締め切りや約束を守るというようなレベルではないのだ。基本は寝る、なのだ。

午後の半分は寝て、半分は『くもを探す』を読んだ。少なくとも自分にとっては、今の仕事はそうとうに自分を殺し続けていることなのだろう、とひしひしと感じる。だってのにこのうつというものは、やる気そのものが失せるのだ。「ひたすら弱い身体の、ボスはわたしだ」という言葉を借りるなら、「ひたすら強い身体だが、すべての判断ができない下っぱだ」。これがまともな状態なわけがない。だが、休んでるし、入院している。おれよ、よかったな。入院できて。

前もそうだが、おカネのことが特に気になる。最高1万円分のミス、示談にしてもらえるに決まっている。みんな、どうでもいいよと思いながら、前年度収支決済を見ているではないか。言われたら返す。未来のことを考える必要はない。今、未来のことを考える必要があるとすれば、これから先、1ヶ月分必要なメシが全部目の前にある、と思えばいい。そんなこと考えても考えなくてもいっしょ。ムダだ。

西さんの本で「なぎさ」を書いた人が亡くなっていることがわかった。それと知らずに読み、心を打たれ、それを知り、なんとなくショックだった。何にしろ、作品がそこにあるのは変わらないのに、どこか遠くへ行って、さわれなくなった気がする。もともと、さわろうともしてなかったのに。なんとなく、惜しい。


頼もしい、一歩。


くもをさがす [ 西 加奈子 ]

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感想(14件)

思い通りに洗濯ができてよかった。今日はこの入院の人について書く。

まず、うるさいじいさん。歯もつけず、小さな声で話すということも知らず、食べものの介助をせがんでは、あとまわしにされている。電話の前で、何かにキレている。この人が一番うるさい。ヨレヨレになったシャツと、青白ストライプズボンの、絵に描いたような昭和じいさんだ。

ミワさん。声があきらかにそう。見た目はハウルの動く城の荒地の魔女。一人言が多く過ごし、2回くらい話しかけられ、あしらった。テレビのテロップを音読していることが多く、競馬やダルビッシュなども視聴範囲。

コータくんとモサメガネ。ちょっと悪口っぽいが、将棋、ポーカー、オセロなどテーブルゲームを最近し始めた、平和な人たち。メガネの人は若く、かなりシャキっとしている。コータくんの方はたどたどしいしゃべりのことが多い。背が高く、肌の色が白い。

ヒラノユウタ。キンプリやスマップの名前をくっつけて病院の人に聞いてもらったり、おやつがほしいと駄々をこねる問題児。茶髪にセンター分けでヘアスタイルは相葉くんみたいだが、雰囲気は完全にオズワルドのメガネの方。

今日のところはこのくらいにしておこう。意外と入れ替わりがあるな、と感じるが、これから変わらなくなるかもしれない。

1日かけて『漁港の肉子ちゃん』を読んだ。いつもの西さんらしく、ありのままでいいんやで、の話だ。なぜか勇気づけられた。スマホを使うつもりだったが、昼寝したらできなかった。何より一番、エロ禁ができている。

頼もしい、一歩。

いきなり妻と子が面会に来た。久しぶりに外の世界に触れた気がして涙が出た。変わりなくやっているということが分かり、なぜだかとってもうれしかった。ともすると、入院の理由を家族に押しつけそうになるが、どう考えても仕事と自分の折り合いのせいであろう。なんだったら今の仕事は、真綿で首を絞める、そんな感じかもしれない。

『なぎさ』は400ページ近い話だったが、午後を使って全部読んでしまった。冬乃の力強さにも勇気をもらったが、佐々井さんの様子の変わり方がまさに自分と重なった。ねばり強いと自分では思っているのだけど、というのがまさに、だった。とりあえずそんなものは休めよ、とこちらが言いたくなる、そんな状態が、自分。他人の事になると力が湧いてくるが、自分の事になるとまったく思いつかず。不思議なもんだな。でも本当に、その気になれば農業でも営業でも仕入れでも卸しでも、調理でも販売でもなんでもできそうだよなぁ。有名人になることぐらいだ、できなさそうなのは。なりたくもないけど。

妻がホームパイと、カップスープの粉をくれた。お菓子を食べるタイミングが分からなければ、カップスープの粉を溶かす方法も分からない。ふと歯ブラシの反対側で混ぜればいいかとも思ったが、行儀悪いしそこまで飲みたい、とも思えなかった。でも、2人が来てくれて本当に本当にうれしかった。よく分からないけど、あたたかかった。元気になりたいし、元気なはずなのに、生活のできない。うつはわずらわしいなとさすがに思った。とにかく、あせらないことだ。


頼もしい、一歩。


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ナンプレに行き詰まったので、日記を書く。朝は、医者と話した以外は寝て、シャワーと読書でいつの間にか夕方7時。めちゃくちゃ眠い。

シャワーの時、誰かのものらしい桶が置いてあった。誰のものでもないらしい扱いでほうっておかれていたが、名前があったので持ち主のところへ行くことを祈る。

「どうしても生きてる」は、前も読んだ気がする。チャレンジと安定は天秤なのかなぁ。どっちの欲も満たすことはできないのかな。何より、パッと○ぬことを計画しないだけ幸せだな。

次を「なぎさ」という本にした。出来事がゆっくり進んでいい感じだ。やっぱり料理っていいもんだ。料理はたいていの人を幸せにすることができる。ただし、両親だけはムリそうだが。

ここに書くことが無くなった。明日の予定は肉うどんがうまいかどうか判定するくらいしかない。寝るのと読書では不十分だ。あ、風呂に入って感じたが、痩せてきているかもしれない。指輪がとれかかっている。あと入院するのにボウズというのは都合がいい。もし入院する機会があったら、丸刈りをオススメしたい。
結婚したので、モテなくては、とかヤリたい、とか、そういう気持ちのもっていき場所が生まれたのは本当に感謝しているし、安心する。本能的に安心したいのに、不安な場所へどんどん行っては心がバラけていく、、、。そう考えていた。


頼もしい、一歩。

なぎさ (角川文庫) [ 山本 文緒 ]

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どうしても生きてる (幻冬舎文庫) [ 朝井リョウ ]

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感想(0件)

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